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飲食店の粗利率・人件費率を見直して利益改善を目指す方法

1.基本概要|粗利率・人件費率・FLコストの定義

粗利率とは?計算式と一般的な目安

粗利率とは、「売上高から売上原価を差し引いた粗利益」が売上高に対してどの程度あるかを示す指標です。

計算式は以下の通りです:

粗利率(%)=(売上高 − 売上原価)÷ 売上高 × 100

飲食店業界では一般的に70〜75%程度が目安とされています。

人件費率とは?売上と粗利の見方

人件費率は、売上高または粗利に対して人件費がどの程度の割合を占めるかを示します。以下の2つの見方があります:

  • 売上高人件費率:人件費 ÷ 売上高 × 100
  • 粗利ベース人件費率:人件費 ÷ 粗利益 × 100(労働分配率)

FLコストとは?粗利との関係

FLコストとは、「Food(食材費)+Labor(人件費)」の合計コストを意味し、売上高に対する比率で見ます。

FLコスト比率 =(食材費 + 人件費)÷ 売上高 × 100

60%以下が望ましいとされています。

2.適正値の目安|業界平均と比較

粗利率の平均値(70〜75%程度)

一般的に、飲食店の粗利率は70〜75%程度が平均的とされています。原価率は25〜30%が適正とされるため、これを上回ると利益圧迫につながります。

営業利益率の平均(約8.6%)と理想水準(10〜15%)

経済産業省の統計によると、飲食業の営業利益率の平均は8.6%程度です。10〜15%を目標とすることで、安定経営を目指せます。

人件費率の目安(売上比25〜35%)、業態別の特徴

  • ファミリーレストラン:30〜35%
  • カフェ:25〜30%
  • 居酒屋:30〜40%
  • 高級業態:35〜45%

3.指標の算出方法と可視化

粗利率の算出

前述のとおり、

粗利率=(売上 − 原価)÷ 売上 × 100

売上高人件費率と粗利ベースの人件費率

売上高人件費率=人件費 ÷ 売上 × 100
粗利ベース人件費率(労働分配率)=人件費 ÷ 粗利 × 100

労働分配率の目安

40%前後が目安。これを上回ると利益が圧迫されやすくなります。

FLコスト比率

60%以下が目標値となります。高い場合は、原価または人件費のどちらか、または両方の見直しが必要です。

4.適正バランスの重要性と業態ごとの違い

人件費の過少/過剰投資のリスク

過少:サービス低下や離職率増加 過剰:利益圧迫や資金繰り悪化

業態別の特徴

  • カフェ:比較的軽食中心で人件費は抑えやすい
  • 居酒屋:ピークタイムが明確でシフト調整がカギ
  • 高級業態:人件費は高くても粗利で吸収可能

人時売上高やシフト効率

人時売上高=売上 ÷ 総労働時間 で生産性を可視化できます。

5.改善に向けた実践策

原価の見直し

  • 仕入先の見直し
  • 在庫ロス削減
  • メニュー設計の工夫

人件費の最適化

  • シフト設計の見直し(データに基づいた配置)
  • タスクごとの業務効率化
  • 自動化・ITツールの導入

売上向上策

  • 客単価アップ施策(セット販売、限定メニュー)
  • 回転率向上(予約導線強化、卓数調整)
  • 繁忙時間帯へのスタッフ集中

6.モニタリングとPDCAサイクル

チェックタイミングと指標

  • 月次で粗利率・人件費率・FLコストを確認
  • 四半期ごとに人時売上高・労働分配率を確認

数値変動の要因分析

  • 売上減少による人件費率上昇
  • シフト過剰配置
  • 原価高騰の影響

適正値からの乖離対応

  • 数値の乖離には迅速な原因分析と改善実施が必要
  • 業態特性や立地による判断基準も併せて考慮する

まとめ・次のステップ

飲食店経営においては、粗利率・人件費率・FLコストのバランスが重要です。下記の目安を参考に、自店の現状を見直してみましょう。

  • 粗利率:70%程度
  • 人件費率:売上比25〜35%
  • 労働分配率:40%前後
  • FLコスト比率:60%以下

上記の指標をもとに改善策を講じることで、収益力の強化と安定経営に近づくことが可能です。

まずは自社の粗利・人件費の現状を可視化してみませんか? 税理士法人エール名北会計では、飲食店の数値改善支援に特化した無料相談を受け付けております。

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